【心筋直接誘導のメカニズム&臓器再生医療の実現】

世界最小ミニブタを使った人工心肺回路のテスト
写真提供:小林英司先生
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【日時】 2015年 525 日() 10:00~16:50
【会場】 ソラシティ カンファレンスセンター
※JR御茶ノ水駅徒歩1分・東京メトロ新御茶ノ水駅直結

【講師】
家田真樹 先生
慶應義塾大学医学部循環器内科専任講師

小林英司 先生
慶應義塾大学医学部ブリジストン臓器再生医学寄付講座特任教授

【趣旨】
近年、体細胞からiPS細胞を経ずに特異的な分化細胞に直接誘導する「ダイレクト・リプログラミング」と呼ばれる手法が基礎研究として注目を集めている.この手法は従来の幹細胞を樹立した上で細胞移植より治療するという細胞移植に比べ、工程がシンプルなため時間が大幅に短縮でき、またiPS細胞などの胚性幹細胞を必要としないため癌化のリスクも低いとされて期待が持たれている.現在では、ダイレクト・リプログラミングを生体内で行う技術開発が国外で盛んに研究されているが、国内では心臓の線維芽細胞を直接生体内で心筋に誘導することで、心臓再生を目指した研究が慶應義塾大学医学部循環器内科の家田真樹先生が先駆者である.同大学ではさらに2014年に臓器再生医学寄附講座(小林英司特任教授)を設置し「ヒトサイズの臓器作り」(Organ Fabrication)のプロジェクトがスタートした. 今後、これらの基礎研究の段階のものがブタを用いた前臨床試験まで上がれば、実用化に向けた再生医療の革命になることは間違いない.本企画は、「ダイレクト・リプログラミング」についての基礎的知見をプロフェッショナル・セミナーとして整理した上で、世界初の臨床応用に向けなにが必要かまたビジネスとしての展望を討議していただく.